バリアフリー化
今日はバリアフリー化について紹介します。
このリフォーム際、いつかは車イスを使うことになるかもしれないと想定しました。
ただし、もともと広い部屋ではないので、要介護度が高くなったらそれなりの施設に移ればよいと考えて、この床面積できる範囲でのバリアフリー改修です。
(1)床の段差解消
リフォーム前は、廊下とリビングダイニングの境に大きな段差がありました。(廊下のほうが10cmぐらい高い)
給水・給湯管を通すために廊下の床が高くなっているようでしたが、給水・給湯管はそれほど径があるわけではないので、なぜそれほど廊下の床を上げる設計になっていたのかわかりません。
その段差の分だけ床を上げ、一部を除いて部屋全体が床がフラットになりました。
またその結果、ベランダ側の窓(リビングとベッドルームの窓)は掃き出し窓となりました。
玄関土間も給水・給湯管を通す分だけ上げ、玄関ドアと土間の間の敷居の段差を小さくしました。
室内の床は、さらに上がっているので、玄関土間とホールの間に上がり框を入れることができました。
(2)ワンルーム化
ドアを引き戸に変えてバリアフリー化するのが一般的なようですが、このリフォームでは、(サニタリルーム以外)ドアをなくし、ワンルーム化しました。
(3)幅確保
ベッドの回り、キッチン、玄関ホールの内ドア、玄関ホールからリビングへの通路、サニタリルームの引き戸など、幅を確保しました。
ただし、もともと床面積に限りがありますから、85cmほどを取るのがやっとです。
この幅の設計は、リフォーム業者さんに検討していただきました。
(4)手すり
玄関土間のベンチから立ち上がるところと、トイレの便器から立ち上がるところには、つかまり用の手すりを付けました。